この大会は、終了いたしました。
皆様のご参加大変ありがとうございました。

テーマ:時代と子どもたち-家族を再定義する

会期

平成12年10月6日(金)・7日(土)・8日(日)

会場

社会文化会館(千代田区永田町1-8-1)
東京都中央区立中央会館(中央区銀座2-15-6)

大会長

斎藤 学(家族機能研究所)

大会事務局

事務局:日本嗜癖行動学会・第11回日本嗜癖行動学会事務局

大会詳細

ワークショップ
10月6日(金)(会場・社会文化会館)13:00~17:00
ワークショップA(定員150名)
  テーマ:少年暴力と家族-事例の経過と長期予後
  講 師:トリイ・ヘイデン(Torey Hayden 教育心理学者)
      斎藤 学(家族機能研究所・精神科医)
      JUSTメンバー
ワークショップB(定員60名)【専門家対象】
  テーマ:嗜癖治療におけるブリーフ・セラピーの理論と実際
      -TFT(Thought Field Therapy)を中心に-
  講 師:大嶋信頼(CIAP附属原宿相談室・心理士)
ワークショップB:嗜癖治療におけるブリーフ・セラピーの理論と実際のご案内

新しいセラピー
 約20年前、アメリカのR.Callahan博士が 針灸の診断技術を応用し、ある順序で一連の経穴への刺激 (とんとんと指でたたく=Tapping) により、薬剤や通常の心理療法が無効であった恐怖症、不安発作、依存症、PTSD、うつ、などの症例で、約5分から15分で症状の改善・消失が起きることを発見しました。それらの技法は簡便で患者自身が行える多くの手順 (Algorithm)として定式化され、さらに成功率の高い技法(Voice Technology)へと拡張されてきました。このTFTでつかわれるテクニックは心理療法とは思えない極端に単純な手順ですが、その効果は「Care」でなく「Cure」と言っても過言ではありません。
 PTSD(外傷後ストレス障害)や恐怖症などの有効な治療としてEMDR、TFT、ブリーフセラピー(短期療法)などが注目を集めるようになってきています。その中でもTFT(「思考の場」療法)は、短時間で心理的動揺を緩和し、不安の除去、悪夢、不眠、頭痛、抑うつ、身体疼痛、自律神経失調などの諸症状の著明な改善をもたらします。

TFTの適応
恐怖症、心的外傷、嗜癖問題、怒り、不安神経症、強迫観念、ストレス、うつ、身体疼痛技能の向上、強迫性、パニック発作、多動、自律神経失調など、多くの心身の問題の解決に役立ちます。

対象年齢
対象年齢は児童から老人までと幅広く治療することができます。手順自体に困難さが一切ないので、被験者の認知レベルを考慮することなく試行できます。恐怖心を持っている子供に対しても、不安感を抱えている老人に対してもTFTを用いることが可能です。

臨床
単純な手順なので時間の限られる外来などでも 5-15分で治療効果の確認できること に加え、患者自身がセルフケアとして実施可能なこと も特長であり、治療中、治療後の除反応などの 副作用が一切なく、安全に使える という長所があります。
フロリダ州立大学ではTFTが他のアプローチより優れている5つの理由を以下のように述べています。
1)非常に強力でクライアントは苦悩からすぐさま開放され、その効果の持続性も抜きん出ている。
2)どんなクライアントに対しても適応でき、クライアントが他の患者にも治療できる。
3)害が無い(副作用が無い)。
4)クライアントが自身の問題を話す必要が無いので、治療中に感情的苦痛や自己喪失感も起こらない。
5)非常に効果的(即効性、持続性)。

トレーニングの目標
心的外傷、怒りと後悔、悲観と失恋の痛手、罪感、依存症、単純恐怖症、ストレス緩和、急速リラックス、TFT手順を応用するための実際的知識と技術を学びます。参加者は、異常の各領域についての個別な治療法と、TFTをクライアントに紹介するための手続きを学習します。

公開シンポジウム~チケット完売いたしました(9月26日)
10月8日(日)(会場・東京都中央区立中央会館)10:00~15:30 
テーマ:母と娘の危険な関係
シンポジスト:トリイ・ヘイデン(Torey Hayden 教育心理学者)
       斎藤学(家族機能研究所・精神科医)
       JUSTメンバー

トリイ・ヘイデン - Torey Hayden- プロフィール
 1951年5月21日、米国モンタナ州生まれ。教育心理学者。作家。情緒障害児教室や福祉施設などの教育の現場での体験を綴ったノンフィクションを多数著している。処女作『シーラという子』は世界29カ国語に翻訳され、日本をはじめ各国でベストセラーを記録した。現在まで『タイガーと呼ばれた子』『愛されない子』など、次々に作品が邦訳刊行されている(すべて早川書房刊)。その他に、斎藤学との対談を収録した『子どもたちは、いま』(早川書房)がある。現在は英国に居住し、執筆活動のかたわら農業を営み、児童心理学の研究も続けているほか、児童虐待のホットラインやいじめのコンサルタントなどの活動にも積極的に携わっている。

◆学会員の方にはプログラムおよび申し込み方法等についての詳細を追ってご案内いたします。

公開シンポジウムのチケットは完売いたしました。ありがとうございます
当日券もありませんので、ご了承ください。(9月26日)